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【苔はいつもびしょびしょが一番?】海外の研究から見えた「ちょうどよい水分」
【苔はいつもびしょびしょが一番?】海外の研究から見えた「ちょうどよい水分」
苔は、いつもしっとり濡れているのが一番。
そんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
2026年に、苔と水の関係を調べた興味深い研究が発表されました。
今回は、その研究で分かったことを、なるべく専門用語を使わずにご紹介させていただきます。
そんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
2026年に、苔と水の関係を調べた興味深い研究が発表されました。
今回は、その研究で分かったことを、なるべく専門用語を使わずにご紹介させていただきます。
目次
(1) 苔と水の、これまでの考え方
多くの植物は、葉にある「気孔」という小さな穴を開け閉めして
水分の出入りを調整しています。
一方、苔の本体には気孔がありません。
そのため苔は、周りが湿っていれば潤い、乾けば乾くというように
水分は周りの環境まかせの植物だと考えられてきました。
水分の出入りを調整しています。
一方、苔の本体には気孔がありません。
そのため苔は、周りが湿っていれば潤い、乾けば乾くというように
水分は周りの環境まかせの植物だと考えられてきました。
(2) どんな研究?
学術誌『New Phytologist』に2026年に掲載された研究です。
アメリカとスペインの3つの地域で集めた16種類の苔が調べられました。
スギゴケの仲間も含まれています。
苔の茎を切り取って水を含ませ、少しずつ乾かしていきます。
そのあいだ、光合成のはたらきと水の減り方を専用の装置で測り続け
こまめに重さも量っていくという方法です。
アメリカとスペインの3つの地域で集めた16種類の苔が調べられました。
スギゴケの仲間も含まれています。
苔の茎を切り取って水を含ませ、少しずつ乾かしていきます。
そのあいだ、光合成のはたらきと水の減り方を専用の装置で測り続け
こまめに重さも量っていくという方法です。
(3) 光合成には「ちょうどよい水分」があった
調べた16種類すべての苔で
光合成がいちばん活発になる水分量がありました。
それより水が多くても、少なくても
光合成のはたらきは下がっていたそうです。
しかもその「ちょうどよい水分」は、苔の種類によって大きく違っていました。
少ないものでは乾いた重さの約2倍、多いものでは約6倍の水を含んだときでした。
(4) 苔にも、水が出ていくのをおさえるしくみがあるらしい
苔から水が出ていく速さは、一般的な植物の葉と比べて
10倍以上になることもあります。
ところが詳しく計算してみると、多くの種類で
細胞の膜や壁のあたりで、水が出ていくのをある程度おさえている
可能性があることが分かりました。
おさえる力の強さも種類によってさまざまで
水をためこんでゆっくり使うタイプもあれば
水をどんどん使うタイプもあったそうです。
(5) まだ分かっていないこと
このしくみが具体的に何なのかは、まだ分かっていません。
研究者は、細胞膜にある水の通り道となるたんぱく質などを候補に挙げていますが
今後の研究課題とされています。
また、この研究には次のような前提があります。
・実験室で、切り取った茎を使った測定
・地面に群れて生えた状態の苔ではない
・日本の苔や、お庭での水やりの回数・量は調べていない
研究者は、細胞膜にある水の通り道となるたんぱく質などを候補に挙げていますが
今後の研究課題とされています。
また、この研究には次のような前提があります。
・実験室で、切り取った茎を使った測定
・地面に群れて生えた状態の苔ではない
・日本の苔や、お庭での水やりの回数・量は調べていない
(6) お庭の苔に置きかえると
この研究から、苔に合った水やりの回数が分かるわけではありません。
ただ「苔には水が必要」ということと
「いつもびしょびしょの状態が一番」ということは
同じではないのかもしれません。
苔の種類や植えた場所によって、ちょうどよい水分は違ってくるようです。
お客様の苔に合った水やりを考えるきっかけになれば嬉しいです。
なお、モスファームのご案内はこれまでと変わりません。
お庭に植えた苔は、植えてから2〜3か月ほどは週2〜3回を目安にたっぷりと
根付いたあとは基本的に雨にお任せいただいております。
ただ「苔には水が必要」ということと
「いつもびしょびしょの状態が一番」ということは
同じではないのかもしれません。
苔の種類や植えた場所によって、ちょうどよい水分は違ってくるようです。
お客様の苔に合った水やりを考えるきっかけになれば嬉しいです。
なお、モスファームのご案内はこれまでと変わりません。
お庭に植えた苔は、植えてから2〜3か月ほどは週2〜3回を目安にたっぷりと
根付いたあとは基本的に雨にお任せいただいております。
参考にした研究
Perera-Castro AV, Márquez DA, Busch FA, Hanson DT (2026)
Evidence for regulation of transpiration in nonstomatal plants: insights from bryophyte gametophytes.
New Phytologist 252: 54–68.
https://doi.org/10.1111/nph.71206
本ページは、CC BY 4.0で公開されている上記論文の内容を、モスファームが日本語で要約・再構成したものです。図は論文をもとにモスファームが作成しました。
Perera-Castro AV, Márquez DA, Busch FA, Hanson DT (2026)
Evidence for regulation of transpiration in nonstomatal plants: insights from bryophyte gametophytes.
New Phytologist 252: 54–68.
https://doi.org/10.1111/nph.71206
本ページは、CC BY 4.0で公開されている上記論文の内容を、モスファームが日本語で要約・再構成したものです。図は論文をもとにモスファームが作成しました。





